レポート:「縄文タイムトラベル」トレーニング編

REPORT vol.20 ①

レポート:「縄文タイムトラベル」トレーニング編

開催日 : 2024年6月16日(日)

対象年齢 : 親子 / 小学生 (7~12歳)

ナビゲーター : 寒川 一

場所 : 鎌倉山(鎌倉市)

[ NATURE ]

6月16日、梅雨入り前の爽やかな日、SAYEGUSA & EXPERIENCEの一行は、紫陽花が美しく咲く古都鎌倉を訪れました。この日はアウトドアの達人、寒川一さんがナビゲートする「縄文タイムトラベル」のトレーニング編が開催され、子どもたちは、最初は戸惑いながらも、やがて自分たちの手で湧き水を浄水し、火を熾し、食事を作る体験を通じて、小さな成長を見せてくれました。大人たちも、子どもたちの成長を見守りながら、共に自然の美しさとその恵みを感じる貴重な時間を過ごしました。

Photo : Masamichi Hirose

市街から緑豊かな鎌倉山までのトレッキングでの湧き水探しから、1日は始まりました。鮮やかな苔が生え、アメンボやメダカが泳ぐ清らかな水源、切り通しからじわじわと湧き出る水源など、四方が山に囲まれた鎌倉には市街のあちこちに水源があります。濾過して煮沸すれば飲用できる水とそうでない水の違い、いくら透明でも「生き物が住んでいない水は飲めない」という教えも受けました。

 

子どもたちは土で火熾し台を作り、浄水した湧き水で米を炊き、自分たちで熾した火で調理した鎌倉の野菜と卵でお腹がいっぱいになった後も、学びは続きます。お世話になった火床から灰を拾い集め、土に還す意味を、花咲か爺さんのエピソードを交えながら伝えてくれた寒川さんのお話は、自然の循環と私たちの生活の繋がりを深く理解させるものでした。寒川さんは、「縄文時代の知恵と現代のアウトドアスキルを融合させることで、自然に生かされていることを実感し、その中で生きる力を身につけてほしい」と語り、その言葉は参加者の心に深く響きました。

10月に予定されている糸魚川市の長者原縄文遺跡での実践編では、さらに深い体験が待っています。縄文の生活に触れ、自然の中で学び、成長する子どもたちの姿を見るのが楽しみでなりません。

ご案内: 「実践編」への参加条件となる「トレーニング編」は9月8日(日)にも開催されます。まだ空きがございますので、ぜひご検討ください。

くわしくはこちらから

関連記事